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外壁塗装と屋根工事が完了

さまざまなリフォーム工事を現地現物で経験するために、会社で中古住宅を購入しました。
まずは、インスペクション(建物状況調査)を実施して大きな補修工事が必要ないことを確認した上で、外壁塗装と屋根工事を行いました。
先日ちょうど外壁塗装と屋根工事が完了しましたので、どのような工事を行ったのか紹介したいと思います。

外壁塗装

一般的に10年~15年に1度は外壁を塗り替えた方が良いと言われています。
今回購入した住宅は築27年でしたので、過去に外壁塗装を実施していました。
しかし、その外壁塗装からもかなりの年月が経過していたらしく、外壁にチョーキングが見られました。

チョーキングとは、外壁に塗られた塗料が雨や紫外線によって分解され、顔料が粉状になって塗装表面に現れる現象のことをいいます。
チョーキングが起きている場合、外壁を手で触ってみると、指に白っぽい粉がつくのですぐにわかります。
古くなったガードレールを触ったときに白い粉がつくのと同じ現象ですね。
チョーキングが起きているということは、外壁を保護するはずの塗膜が崩れているということになりますので、撥水性が下がり、このまま放置すると外壁がどんどん痛んできます。
チョーキングが起きている外壁では本当に撥水性が下がっているのかどうかを確認するために実験として外壁に水をかけてみると、水が外壁に染み込んでいく様子が観察できました。
こういった実験も、お客様の住宅ではなかなかやりづらいですが、自分たちで買った住宅なので気兼ねなくやれますね。

外壁塗装を行うにあたり、今回選んだ塗料は、水谷ペイントのナノコンポジットWという塗料です。
ナノコンポジットWという塗料は、超低汚染親水性シリカという無機成分を、ラジカル制御型シリコン樹脂という有機成分で包むことで、超低汚染性と耐候性の両立を可能にした高機能な無機系塗料です。
簡単にいうと、キレイが長持ちする、ということですね。
購入したときは薄いピンク色の外壁でしたが、今回は最近流行っている濃いグレーの塗料で塗り直しました。
ナノコンポジットWはツヤを抑えた塗料なので、塗装後の質感も落ち着いていて洗練された印象になります。

全体的には濃いグレーにしつつ、玄関周りだけ明るいベージュにすることで、玄関を出入りするときに明るい印象を受けるような配色にしてみました。

外壁塗装を終えた後に改めて外壁に水をかける実験をしてみたところ、当たり前ではありますが、面白いように水を弾いてくれることを確認できました。
この状態であれば、塗膜がしっかりと建物を守ってくれるということが実感できました。

屋根工事

築27年の住宅の屋根なので、屋根材に痛みが見られる状況でした。
雨漏りこそしていないものの、このままではいつ雨漏りするようになってもおかしくありません。
そこで、屋根にも手を入れることにしました。

元々の屋根材はスレートです。
27年前のスレートなので、アスベストも含まれています。
アスベストを含んだスレートの耐用年数は、一般的に30年程度と言われていますので、築年数を考えると、屋根塗装でしのぐのは厳しいという判断をしました。
そこで、屋根を葺き替えるのか、カバー工法を行うのか検討することにしました。

葺き替えとなった場合、元の屋根材を産業廃棄物として適切に処理する必要が出てきますが、屋根材にアスベストを含んでいますので、処理するだけでかなりの費用がかかってきます。
アスベスト入りの屋根材そのものは丈夫ですし、そのまま屋根材として残す分には健康被害につながる危険性も考えにくいので、今回はカバー工法で屋根工事を行うことにしました。
カバー工法であれば、金属屋根を選ぶことで、穴を開けないキャッチ工法で太陽光発電を設置できるようになる点も、カバー工法を選んだ理由の一つになります。

カバー工法を行う場合にも、様々な屋根材から適切なものを選ぶ必要があります。
今回は、ランニングコストやコストパフォーマンスを考えた結果、金属屋根を選ぶことにしました。
金属屋根の中でも、人気の高いディプロマットスターとスーパーガルテクトのどちらにするか最後まで悩みましたが、鋼板の表面に自然石粒で仕上げたディプロマットスターの方が見た目がオシャレで気に入ったため、今回はディプロマットスターでカバー工法を行うことにしました。
ただ、2階バルコニー下にある下屋(げや)は屋根塗装で対応しました。
ここもカバー工法にしようとすると、バルコニーを1度外してから屋根工事を行い、再度バルコニーを設置しなければならず、面積の小ささの割には労力が見合わないと判断したためです。

実際に工事を終えてみると、カバー工法を行った部分はもちろん大満足の仕上がりですが、屋根塗装で済ませた下屋についても、納得のいく仕上がりになって良かったです。

外壁塗装と屋根工事が終わりましたので、次は太陽光発電を設置しようと考えています。
もちろん、蓄電池やエコキュートもセットで導入する予定です。
さらに、外構・エクステリアについても検討していきたいと思っています。
手入れができていないまま夏が近づき雑草が大変なことになっているので、こちらも早くやりたいところです。

社員も工事に立ち合うようにすることで、今後も住まいの専門工事店と施主さんのマッチングサービスを提供していく上で、ためになる良い経験にしていきたいと思っています。

外壁塗装・屋根工事後の様子
外壁塗装・屋根工事後の様子