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理念の見直し

株式会社ソーラーパートナーズは理念をとても大切にしている会社です。
これからも理念を大切にし続けるために、一年に1回は全従業員で集まって理念の見直しについて話し合うようにしています。
どれだけ良い理念だと思っていても、環境の変化や私たちの組織自体の変化と理念が合わなくなってくることがありえるためです。
9月末の理念研修で今年も理念の見直しについて議論しましたので、そこで出た話と検討結果について報告したいと思います。

理念の見直しプロセス

理念の見直しを行うにあたって、まずは全員から理念の見直しについて提案してもらいました。
ミッション、ビジョン、バリューのどれかに対する変更の提案や、バリューとして追加した方が良い価値観の提案など、多数の見直し案が集まりました。

理念研修の冒頭では、全ての提案を全員で改めて確認した上で、全員に挙手してもらってその中から議論を深めたい提案を絞り込みました。

3つの見直し案

絞り込みの結果、「ゼロベースの見直し」、「プロチームの見直し」、「パッションの追加」の3つの提案について議論を深掘りしていくことになりました。
3つの提案の中から、自分が議論してみたいグループに移動し、それぞれのグループでさらにいくつかのテーブルに分かれて議論を深めていきました。

「ゼロベースの見直し」では、「ゼロベース」に苦手意識をもっている人も多いので、もう少し身近な内容にした方が良いという意見が出ました。
そして、ゼロベースだけでなく、1から10・10から100にすることも大切という観点から、「改善」というバリューに見直した方が良いのではないかという提案が出てきました。

「プロチームの見直し」では、社内でバリューを体現している人を見かけたときに全社に共有する掲示板である「バリューポイント掲示板」で、何でもかんでも「プロチーム」として紹介されているのを見直したいという意見が出ました。
そこで、「プロ」と「チーム」の要素を分けて、それぞれを一つのバリューとして独立させた方が良いのではないかという提案が出てきました。

「パッションの追加」では、バリューの中に「熱い情熱」を意味する価値観が不足しているので、そういった価値観を大切にしていくためにも「パッション」を追加した方が良いのではないかという提案が出てきました。

検討結果

これらの提案を経営陣で検討しました。

「ゼロベースの見直し」については、確かに「ゼロベース」に苦手意識をもつ従業員が多いという認識は私にもありますが、バリューとは「大切にする価値観」のことなので、「できないから外す」というのは違うのではないかと私は思います。
また、「ゼロベース」と「改善」はより良い方向性を目指すという点では似ている意味合いもあるものの、そのアプローチとしてはかなり違います。
自分たちが何のために事業を行っているのか、今やろうとしていることの目的は何なのか、お客様は何を求めているのか、といった、ゼロベースで原点に立ち戻って考える思考のクセをもつことは、変化の激しい現代において不可欠だと思っています。
「改善」ももちろん大切ですが、積み重ねていくことを想起させる「改善」よりも、原点に立ち戻ることの大切さを想起させる「ゼロベース」の方が、今の株式会社ソーラーパートナーズでは意識した方が良いと思っています。
そのため、「ゼロベースの見直し」については、「変更しない」という結論になりました。

続いて、「プロチームの見直し」についてですが、元々このバリューは「プロチーム」という文言になる前は「プロかつ家族」でした。
プロフェッショナルでありながらも、家族的な信頼関係を大切にした組織を目指すという意味合いで、そのようなバリューとなっていました。
ところが従業員数が増えていくのに伴って、「家族」という言葉から受ける印象が、人によってバラツキが大きくなってきました。
そこで、より考え方を合わせられるように「プロチーム」というバリューに見直したという経緯があります。
今回の提案では、この「プロチーム」だと色々な意味合いを包含し過ぎてしまうので、「プロ」と「チーム」を分けて、それぞれをより強く意識できるようにしようという考えです。
確かに、わざわざ一つのバリューにまとめていなくても、それぞれの要素がバリューの中に入っていることで、「プロ」も大切だし「チーム」も大切ということが十分伝わります。
そこで、この見直し提案にもとづき、「プロチーム」というバリューを、「プロフェッショナル」と「チームワーク」の2つのバリューに分けることにしました。

最後に、「パッションの追加」ですが、「プロチーム」を「プロフェッショナル」と「チームワーク」に分けたことで、「プロフェッショナル」をより意識できるようになりました。
「プロフェッショナル」には、「一流の成果にコミットする」という要素も含んでいると私は思います。
これまでは「パッション」的な要素がバリューに欠けているという観点からの提案でしたが、「プロフェッショナル」というバリューが立ったことで「一流の成果にコミットすること」が明確になったため、そこからさらに「パッション」まで加える必要性は減ったのではないかと思います。
そこで、パッションは追加しない、という結論に至りました。

今回の理念の見直しでは、「プロチーム」が「プロフェッショナル」と「チームワーク」に分かれることになりました。
この見直しによって、より強く「プロフェッショナル」と「チームワーク」それぞれを意識できるようになると思います。
新しくなった理念を大切にしながら、これまで以上に良いサービスを提供していけるように頑張っていきたいと思います。