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Good & New

株式会社ソーラーパートナーズでは、毎日「Good & New(グッド アンド ニュー)」という取り組みを行っています。
「Good & New」とは、何人かでグループを作り、24時間以内にあった良い出来事を各自が発表するという取り組みです。

組織活性化やチームでのコミュニケーション促進のために開発された、この「Good & New」を、これまで10年以上に渡って「朝会」で実施してきましたが、今月から運用を変更し、昼休み明けの午後の仕事を始めるタイミングで行うことにしました。

今回は、この「Good & New」についてご紹介したいと思います。

Good & Newの意義

「Good & New」は、アメリカの教育学者であるピーター・クライン先生が開発した組織活性化のための簡単なゲームです。
もともとは校内暴力の多発する学校で、安全な学習環境を短期間でつくるという目的で行われたそうですが、実際に劇的な効果があったそうです。

「24時間以内にあった良い出来事を毎日グループで発表する」という簡単な手法だけで、なぜそれほど大きな効果があったのかというと、心理学でいう「リフレーミング」という作業の習慣化につながったからだそうです。
「リフレーミング」とは、「“リ”=“再び”」「“フレーミング”=“フレームにあてはめる”」という意味の言葉からもわかるように、「物事に対する解釈をし直すこと」です。

毎日24時間以内にあった良い出来事を発表するとは言っても、普通の生活を送る上で、毎日それほどハッピーなことばかりが起きているわけではありません。
それでも何かしら「良い出来事」を発表しなければいけないわけです。
そうすると、24時間以内にあった出来事を思い出し、それらの出来事を「良いこと」として解釈し直すということをせざるを得なくなります。
つまり、物事をポジティブに再解釈するということです。

こういったことを、「毎日」「全員」で実施していると、メンバー一人ひとりが、物事をポジティブに解釈する思考のクセを身につけることができるようになります。
さらに、「Good & New」で発表される内容から、みんなのプライベートについても知るきっかけになり、お互いを深く理解できるようになります。
こうした効果によって、「Good & New」を続けると、ポジティブな組織を作ることにつながるわけです。

非常に簡単な手法ではありますが、とても効果があります。

創業時から10年以上継続

株式会社ソーラーパートナーズは、私(中嶋)と専務の中村の2人で始めた会社です。
2人は創業前にも同じ会社で働いていたのですが、その会社でも「Good & New」をやっていました。
そこで、株式会社ソーラーパートナーズを設立した後も、2人しかいないときから、毎日「Good & New」をやるようにしています。

会社を設立したばかりの頃は、仕事が忙しくて朝早くから夜遅くまでずっと一緒に仕事していたにも関わらず、「Good & New」のネタは「仕事以外」というルールで行っていましたので、話す内容を見つけるのに苦労したことをよく覚えています。

それでも10年以上「Good & New」を続けてきたことが、今の会社の良い雰囲気作りに役立っていると実感しています。

在宅ワークでの社員間コミュニケーション活性化にも

新型コロナウイルス感染予防のため、株式会社ソーラーパートナーズでは緊急事態宣言が出される前から原則在宅ワークで仕事を行うようにしています。
在宅ワークでもチーム別にZoomで集まって朝会を開催し、その中で「Good & New」を続けてきました。
事務所で「Good & New」を行っていたときには、毎日ランダムにグループを作っていたので、色々なチームの人と「Good & New」をすることができましたが、Zoomでチーム別に朝会を行うようになってからは、いつも同じチームメンバーで「Good & New」を行うことになりました。

そこで、ある社員から「毎日複数のZoomを立ち上げて、参加したいZoomを各自で選ぶようにすることで、他のチームの人たちとも『Good & New』をしたい」という提案が出されました。
その提案が採用され、7月からは複数のZoomを一斉に立ち上げ、ランダムに作ったグループで「Good & New」を行うスタイルになりました。
その際、チーム別の朝会も行われているため、「Good & New」は昼一に行うことにしました。

毎日色々なチームのメンバーとコミュニケーションを取ることができるようになり、会社が明るくなったような気がします。
在宅ワークは孤独になりがちですが、これまでのやり方を変えたり、全く新しいやり方を考えたりすることで、在宅ワークでも気持ちよく働ける方法を今後も工夫していきたいと思っています。